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塾講師が考える中学受験算数首都圏の中学受験塾で算数を教えています.自分自身がほぼ自宅学習のみで中学受験に成功した経験を生かし,今は講師として試行錯誤中です.ATTENTION!!! 現在新blogへの移転期間中です.乗換えをよろしくお願いいたします. 「カイトのさんすう学習帳」について;初めてご来訪の方へ&目次 メールはkaitoexe<at>green.livedoor.comまで,お気軽にどうぞ. ↑気に入っていただけた記事がありましたらクリックお願いします! 人気blogランキング ブログ大辞典.com ブログランキング ブログベル bloog ブログ王 ↑こちらも… さんすうリンク 算数にチャレンジ!! 算数オリンピック公式HP 東京出版 パズル通信ニコリ . 最新のトラックバック
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2006年 03月 03日
何気ない会話が大事です.幼い子どもはスポンジみたいなもので,何からでも吸収しますから.
--- (1) 算数ができない原因が算数にあるとは限らない (2) 日本語能力が算数の出来を左右するポイント ミクロ編(前編) (3) 日本語能力が算数の出来を左右するポイント ミクロ編(後編) (4) 日本語能力が算数の出来を左右するポイント マクロ編 の続き --- 前回までで,算数以前に問題文をきちんと読むということが算数の出来を左右している具体例を挙げました.勉強量は比較的多いはずの中学受験生の中にもかなり貧弱な日本語能力しか備えていない子どもの存在が珍しくないことがお分かりいただけたかと思います.母国語は一生を左右するほどの大きな財産であって大事に大事に育てる必要があるはずだと私は考えているのですが,そこまで重要視された教育が行われていないのが現状です.今回からまた3回に分けて,日本語で苦労しないためにはどんなことに留意していくとよいかについてまとめていきます. 母国語(この場合は日本語)を身につける上では,どうしても年齢的な制約があります.ある程度日常会話ができるようになると,普通誰でも「自分は日本語ができる」と思いますし,そう思うようになったら日本語自体には大して注意を払わなくなるからです.したがって,「言葉や文章って難しい,日本語の使い方を知りたい,わかるとうれしい」という意識を子どもがもっている小学校低学年までにある程度の能力を完成させ,さらに子ども自身が自己運動していけるように言葉を大切に扱う感覚を植えつけることが必要です.このあたりは中学受験をするかどうかはあまり関係のないことのように思います. 1. 日常会話の質と量 私は,初めて担当する生徒がいるときには,授業前などに少し家や学校の話をする中でなんとなくポテンシャルをはかるということをします.このとき,主に話をしているときの視線や手の動き,こちらの言葉に対する反応の良し悪し,聞かれたことに対して適切な内容の返答をしているか,語彙力などを見ています.もちろん子どもの場合,性格やその時の気分が随分態度に出ますから大雑把な目安にしかなりません.それでも,子どもの賢さと話し方の相関関係はかなり強いものがあります. 実際,小5・6になると日本語能力の高い子どもは大抵よく話します.こちらの返答が相槌程度でも,たまに少し黙っててと言いたくなるくらい話します.しかしその逆‐よく話す子は日本語能力が高いかというと全くそんなことはありません.話し方の上手下手があるんですね.日本語能力の高い子の場合は相手にわかるように自己完結した説明の仕方をするということはもちろん,特に考えなくてもストーリーになっています.逆に日本語能力の低い子はよく話すといっても鸚鵡返しの質問が多かったり,語彙が非常に少なく単調であったりします. 話し言葉の個人差は,小学校に入る前後の段階でも既に出てきています.私が週1回,新小1と新小2(塾では2月が新学期なので実質は年長と小1)の授業を担当していてよく感じることです.子どもたちと話をしていると,こちらが何か聞いたときにきちんと文章で答えられる子と「あれがね....」「それがこっちで....」などと指示語が多い子の違いは歴然としています.子どもの話し言葉で文が完結しなかったり指示語が多くなったりするのは,普段からそのレベルで会話が成立してしまっているからでしょう.つまり,語彙の少ない子どもが(当然ながら)思うことをうまく伝えられない場合に,周囲の大人が子どもの意図を汲み取って「~ということね?」と先回りしてしまうということです.これをやりすぎると子どもは自然に周囲の理解力への依存から抜け出せなくなってしまいます.子どもが相手にわかるような説明の仕方を学んでいけるように,少し突き放してみる,苦労してでも自分の力で伝える方向へ誘導することも必要です.あまりしつこくすると子どもも嫌気がさすでしょうから加減が必要ですが,せっかく伸びてきた芽をつむようなことを大人がしていないか注意しなければなりません.逆の言い方をすれば,周りの働きかけ方如何でどうとでもなることだということでもあります. 次回は中編,話し言葉に続いて書き言葉についてです.
by kaito-exe
| 2006-03-03 20:12
| 算数
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